- チーズはどこへ消えた?でヘム(残った人)はどうなったの?
- 実際に変化するのって難しくない?
- 続編ってどんなことが学べるの?
名著「チーズはどこへ消えた?」を読んで感銘を受けても「でも実際にどう変化すればいいか分からない」となるケースが多いです。
そこで「チーズはどこへ消えた?」の続編「迷路の外には何がある?」を実際に読んでみました。
そこでこの記事は続編「迷路の外には何がある?」から「ヘム(チーズ置き場に残った小人)はどうなったのか?」「迷路の外って一体なに?」について解説していきます。
結論 ヘムは迷路の外へ出ることができた
あらすじ
結論の前に簡単にあらすじの解説です。
この本は名著「チーズはどこへ消えた?」の続編です。前作では、二匹のネズミと二人の小人が登場人物でした。二匹のネズミは変化にすぐ対応し行動することができたのに対し、二人の小人はなかなか行動することができないでいました。
そして小人は変化のために行動するものとしない者に分かれました。前作では「変化のために行動した小人」が主人公でしたが、今作は、行動せずに変化に対応できなかった者が主人公となります。
なぜなら前作「チーズはどこへ消えた?」を読んでも、いざ自分に当てはめてみるとなかなか変化に踏み出せない人が多かったからです(実は私もその一人です)
なので、変化に対応できなかった者はどうすればいいのか、どうなっていくのかというのが簡単なあらすじとなります。
残っていたヘムはどうなったのか?
結論からいうと、変化に対応できなかった小人の「ヘム」は、少しずつ動き出します。初めはもう一人の小人のことを恨んでさえいましたが、最終的には「なぜ、あいつと一緒に行動しなかったのだろう」という強い後悔に襲われます。
チーズを求め迷路を歩いていると、三人目の小人「ホープ」と出会います。ホープはチーズではなくリンゴを食べる小人でした。ホープはヘムにリンゴを差し出しました。最初ヘムは「こんな石食べ物じゃない」と頑なに拒んでいましたが、空腹の末食べました。
そして自分の思考回路の思い込みが如何に無駄なものだったかと気づいたのです。そこからヘムは迷路脱出のためにホープと行動を共にすることになります。
迷路の外には何がある?
題名「迷路の外には何がある?」の迷路とは一体なにか?
この本の中で迷路とは自身の思考回路のことです。自分の思考回路という迷路に迷い込んでいるうちは小さな世界からは抜け出せません。
迷路から抜け出すためには、自分を囲んでいる思考回路を認識すること。そして、思考回路を決める知識よりも想像することには無限の可能性が秘められていると気づかなければなりません。
迷路の外には無限の可能性が広がっています。本書では、迷路の外は美しく緑溢れる草原で、高い空が広がっていると表現されていました。
迷路=思考回路
本書では思考回路のことを迷路と表現しています。
思考回路は自身の可能性を狭めるだけでなく、その中で堂々巡りをしてしまう可能性があるからです。
必要なのは、知識で作り上げた思考回路の外に可能性があることを認識し、思考回路を広げるのではなく外に出るということです。
思考回路の外に出るためには、今の自分の考え方を変える必要があります。これは前作「チーズはどこへ消えた?」でも一貫していわれていたことです。
良い考え、悪い考え
思考回路は変えたほうが良いと書きましたが、良い思考回路は残しておきましょう。そうしないと空っぽになってしまいます。
良い思考回路と悪い思考回路の見分け方は、ひたすらテストを繰り返すことです。つまり試行錯誤をしましょう。そうすることで良い思考回路と悪い思考回路を選別し、良い考え方をたくさん集めることができます。
そして良い考え方も定期的にメンテナンスしないと、いつの間にか悪い考え方に変わってしまっている場合もあります。
なぜなら、現実は正しさを変えるからです。
現実は正しさを変える
現実は正しさを変えます。昨日まで正解だったものが、今日には不正解になることもあります。
そのため、変わってしまった現実を嘆いたり、誰かのせいにするのではなく、自分自身を変化させ現実の正解に合わせていく必要があります。
昨日までの成功法則を捨てて、新しい成功法則を探し出す勇気が必要です。
考え方が変わっても、自分が変わるわけではない
思考回路を変えて、試行錯誤しろ。というのが本書の主張です。
しかし「自身の考え方を変えてしまったら自分ではなくなるのではないか?」と心配される方もいらっしゃると思います。
ここで、私が一番心に残った名言を本書から一つ紹介します。
「忘れないでほしいんだがね、ティム。考え方を変えたからといって、自分が変わってしまうわけではない」
(引用: 迷路の外には何がある?/スペンサージョンソン)
感想
前作「チーズはどこへ消えた?」が素晴らしい作品だったので、その勢いのまま続編「迷路の外には何がある?」を読みました。
確かにチーズステーションに残された「ヘム」に同情する人の方が多いと思いました。私もその一人です。チーズはどこへ消えた?を読んで変わらなければいけないことがたくさん思い浮かんだのに、まだ全部変化するには時間がかかりそうです。
この物語の主人公ヘムも最初、葛藤を繰り返しますが、最終的に変化せざるを得なくなって動き出します。同じ行動をしていても前作と今作ではその道中の安心感が全然違うものだなと感じました。
やはり自発的に先手を打って行動するのと、受動的に後手後手で行動するのは精神的にここまで違ってくるのかと物語で客観的に知ることで改めて理解することができます。
今、自分が行動していて、どちらに当てはまっているのか、客観的に分析して前に前に行動していきたいと思います。
そして「想像は思考回路を超える」ということを忘れないで行動したいです。最後にもう一つ、名言を紹介します。
あなたが信じることに限界はない。あなたは自分が考えるよりずっと多くのことをおこない、経験し、楽しむことができる。
(引用: 迷路の外には何がある?/スペンサージョンソン)
まとめ
チーズ置き場から動けなかった小人ヘム。彼は受動的にですが動き出し、行動することで他のメンバーと同じゴールにたどり着くことができました。
ここからわかることは、遅すぎることなんてないということです。
今、この瞬間が、これからの人生で一番早い時です。
現状のまま、何も変化せずにずっと過ごしていける人は読まないでください。
- 「あのとき行動していれば⋯」という後悔がある
- 動き出したいのに、なかなかできない
- やらなければいけないことが溜まっている