- 独立か副業、どっちで始めた方がいいんだろう
- 失敗しないのはどっち?
- リスクを減らして働きたい
終身雇用がなくなり、給与もなかなか伸びない現代。いざ自分で稼いでみようと思ったときに悩むのが「独立して全ての時間を使った方がいいのか? 会社を続けながら空いた時間で副業をした方がいいのか?」です。
そこで今回の記事は、ある研究結果を元に「始めるなら独立か副業どっちがいいか」を事例を交えて解説します。
この記事を見ることで「なぜ、○○の選択をした方がいいのか」が分かります。
【結論】独立よりも副業から始める方がよい
副業の方が33%失敗のリスクが低いので、独立よりも副業から始めるほうがオススメです。
なぜ、副業から始めるほうが良いのか
新しいことにチャレンジするときには、リスク許容度を把握しておく必要があります。なぜなら資金が尽きてしまうと続けられなくなってしまうからです。
人生全体をポートフォリオとして考えた場合、本業で安定をとり、新しい事業でリスクをとることによって全体のバランスを調整できます。
新しい事業を始めるときは、ファーストキャッシュ(最初の収益)が出るまで時間がかかるといった問題があるため、本業の収入が安定しているとこの問題をクリアできます。
また成功するためには生活の基盤と安定したメンタルが必要になります。そうすることでアイディアをしっかり出し、チャレンジを繰り返していくことができます。
起業の成功確率から見ても、独立よりも副業や兼業をするほうが高いという研究結果が出ています。
研究結果について
経営管理学研究者のジョセフ・ラフィーとジー・フェンが行った研究によると本業との兼業を選択した起業家は、本業を辞めて独立一本にした起業家よりも失敗のリスクは33%低かったのです。
リスクを嫌い、自分が持っているアイデアの実現の可能性に疑問を持っているほうが生き残りやすいというわけです。
成功例紹介
ナイキの場合
創業者のフィル・ナイトは会計士をやりながら車のトランクにランニングシューズを乗せて行う販売を約5年間続けていました。
Appleの場合
スティーブ・ウォズニアックらは初代アップルコンピュータを発明したのち、約11年間兼業していました。
そもそもウォズニアックは会社を辞めて起業する気はなく、ジョブズを始めとする周りからの説得により会社を辞めて独立しました。
まとめ
副業の方が33%失敗のリスクが低いので、独立よりも副業から始めるほうがオススメです。
人生全体をポートフォリオとして見た場合、全体のリスクを安定させるためには、本業で収入を安定させつつ、副業でリスクをとるといった形が最も安全なチャレンジだといえます。
そして、いざ起業して独立するというときは
- 貯金が十分ある(数年間は無収入でも暮らせる程度)
- ファーストキャッシュが発生している
- 顧客がついている
このあたりの条件を副業でクリアしてからでも独立するのは遅くないでしょう。
オススメ書籍
今回の研究が紹介された書籍です。
「オリジナル」を生む考え方や、あなたの独創的なアイディアを周囲に承認される方法などが分かります。