- 手帳さえあれば簡単に入社できるの?
- 配慮してもらえるから楽な仕事なんでしょ?
- 安定した生活で安心できるよね?
「障害者雇用って、仕事も配慮してもらえるし、障害者枠があるから手帳さえもっていれば転職も簡単なんでしょう?」
そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。
障害者手帳さえ持っていれば、大手ホワイト事務職にすぐに入社して、ゆるく生きていけると考えていたからです。
そんな認識だったので、結果として転職活動は一年以上苦戦していました。
しかし、問題点を一つずつ解決することで希望の大手ホワイト企業に転職することができました。
今回はそんな僕の経験談を交えて「障害者雇用は甘くない」ということを解説していきます。
問題点と解決策をそれぞれ提示していきます!
- 転職が甘くない
- 仕事が甘くない
- 生活が甘くない
①転職が甘くない
障害者手帳を取得できたよ!
これで希望のホワイト企業に入り放題だよね!
実はそんなに甘い世界じゃないんだ⋯⋯。
一つずつ解説していくね!
- 障害者雇用の求人が少ない
- 正社員の競争率が高い
- マッチできる求人が少ない
- 選考の対策が必要
障害者雇用の求人が少ない
ハローワークで求人票を調べたけど、一般雇用と比べて全然少なかったよ⋯
障害者雇用の枠は、43.5人に一人分になるからどうしても少なくなるよ
障害者雇用の法定雇用率は2.3%です。
43.5人の従業員がいれば、1人雇う計算になります。
つまり一般雇用と比べると単純計算で約1/43しか求人がありません。
- 転職エージェントから求人を探す
転職エージェントには非公開求人がたくさんあるよ
転職エージェントには非公開求人というものがあります。
これは登録しないと応募することができない求人です。
例えばとある転職エージェントでは、非公開求人は9割近くあります。
つまり転職エージェントを利用することで約9倍近くアクセスできる求人が増えます。
転職エージェントは転職の第一歩だよ
正社員の競争率が高い
正社員希望だけど思っていたより、正規の求人がないなあ
障害者雇用の正社員率は約25%だよ
障害者雇用の正社員率は25%しかありません。
4人中3人は非正規雇用です。
また初めは非正規で入社してから正社員に昇進するパターンが多いです。
なので、実際の求人のほとんどは非正規となります。
もちろん、正社員の方が安定していたり給料が高いなどのメリットが多いので、正社員の求人は競争率が非常に高くなっていて、選考が通りにくいのが現実です。
- 正社員登用ありの非正規雇用に応募する
でも本当に正社員になれるか不安⋯
面接のときに「障害者雇用で正社員に登用された方は、どのくらいで正社員になられましたか?」と実際の実績を聞くのが一番良いよ
面接で聞きにくい場合は、転職エージェントの担当者に訊いてもらうのもありだよ
僕も非正規から入社して三年目から正社員になったよ
マッチできる求人が少ない
あれ?職種の種類もあまりないような⋯
企業が用意できる業務内容には偏りがあるんだ
障害者雇用の場合、配慮が必要になってきます。
配慮の種類は決まっているものではなく、一人一人細かく違ってくるため、どうしても担当してもらう業務の種類が狭まります。
その中で自分の状態とマッチできる業種となると、少ない求人がさらに少なくなります。
自分と本当にマッチしている業務なんて分からないよ
転職エージェントの専門のカウンセラーに相談することで、自分の適職を知ることができるよ
自分の適職が分からない方は、一度専門のカウンセラーさんに相談することをオススメします。
考えたこともない職種でも、自分に合っていて出来るようになると、だんだん好きになっていきます。
選考の対策が必要
なんだかんだで選考は一般雇用より受かりやすいよね?
障害者雇用も書類や面接の対策は必要だよ!
よくある勘違いの一つに「障害者手帳を持っていれば、簡単に優良企業に転職できる!」があります。
しかし、優良企業はもちろん他の転職者も入社したいため競争率は高くなります。
その中で選ばれなければいけないため、書類や面接の対策が必要となってきます。
全然そんな知識ないよ⋯どうすればいいんだろう
このブログでも分かりやすく説明してるよ!
>>【保存版】障害者雇用の転職を完全解説している記事はこちら
②仕事が甘くない
ある程度のレベルは求められる
障害者雇用って簡単な仕事なんでしょう?
障害者雇用でもしっかり働く必要があるよ
障害者雇用でも仕事はしっかりと行う必要があります。
担当の業務は、会社が必要としている業務です。
なので穴をあけると当然迷惑がかかります。
会社は一人一人の仕事でできているので、なくてもいい仕事はありません。
仕事の勉強が必要
障害者雇用って同じことの繰り返しなんでしょう?
社会の技術は常に進化しているから、常に勉強は続けるよ
業務内容が変わったり、扱うシステムが新しくなることはよくあることです。
また社会も常に進化しています。
例えば、FAXがメールに変化したり、オンライン会議をするようになったりです。
社会で生き残るために、勉強はし続ける必要があります。
人間関係の形成
障害者雇用って優しくされるよね
配慮はされるけど、優しくされるかは関係ないよ
障害者雇用は面接時に配慮事項を伝えます。
直属の上司には細かい内容が伝わりますが、他の同僚に同じレベルで伝わっているかは分かりません。
配慮はしてもらえますが、人間関係を構築していくのは自分自身です。
ただ、人間関係の構築は焦る必要はありません。
じっくり時間をかけて信頼関係を築いていくことが大切です。
キャリアアップが難しい
順調に昇進していけるよね
障害者雇用のキャリアアップはハードルが高いよ
障害者雇用で難しいことの一つといえば勤続年数を重ねることです。
障害別の平均勤続年数は以下の通りです。
身体障害者 | 10年2ヶ月 |
精神障害者 | 3年2ヶ月 |
知的障害者 | 7年5ヶ月 |
発達障害者 | 3年4ヶ月 |
(引用:厚生労働省)
例えば、人間関係が悪化したり業務負荷がかかりすぎると最悪、退職してしまうことになります。
企業は退職されたくないので、負荷をできるだけ減らそうとします。
なので、負荷が多い管理職などはなかなか任せられることがありません。
③生活が甘くない
転職や仕事が大変なのは分かったけど、大手に入社さえしてしまえば生活は安心だよね
ホワイト企業に入っても生活で悩むことは多いよ
フルタイムでも収入が低い
転職や仕事が大変なのは分かったけど、大手に入社さえしてしまえば生活は安心だよね
ホワイト企業に入っても生活で悩むことは多いよ
フルタイムで働いても、新卒の給料以下の場合が多いです。
またパートや契約社員の場合は、雇用が不安定だったり賞与がない場合があるため、収入が低くなる傾向があります。
以下は障害者別の平均給与です。
身体障害者 | 215,000円 |
知的障害者 | 117,000円 |
精神障害者 | 125,000円 |
発達障害者 | 127,000円 |
(引用:厚生労働省)
身体障害者と他の障害者で大きく給与の差があるのは、身体障害者以外は労働時間の配慮を必要としている方が多いからです。
そのため、給与が低くなる傾向があります。
フルタイムの場合は、新卒程度の給料の場合が多いよ
自立が難しい
就職したら家を出たいんだ
入社してから一年は様子を見たほうがいいよ
職場と実家が遠くでどうしようもないなどのやむを得ない場合をのぞき、すぐに自立するのはリスクが高いです。
離職のデータを見ると、一年以内で辞める人は約50%です。
例えば入社と同時に賃貸を借りたものの、一年以内に辞めてしまうとかなりの出費になります。
また離職をすると収入がなくなりますので賃貸契約も解除しなければならなくなります。
そうなってしまってはせっかくの転職がもったいないので、最初の一年は仕事に慣れるのと貯金をすることを目標にすれば、生活のリスクを下げることができます。
将来の計画が立てにくい
将来の計画をしっかり立てたい
実はけっこう難しいんだ
将来の計画が立てにくい原因として、離職率の高さと昇給が遅いことがあげられます。
給料が増えないとなると、やはり人生設計をたてるのは難しいです。
また近年では企業が倒産するまでの周期が早くなっているため、終身雇用制度は実質崩壊していると考えてよいでしょう。
将来を安定させるのは難しいですが、しっかりと準備することでもしもの事態に備えることができます。
自身の市場価値を高めておきましょう。
それぞれの解決策!
じゃあ転職して良いところに入ってもずっと大変なんじゃ⋯
不安になってきた⋯
不安にならなくて大丈夫だよ!
確かに甘くはないけど、問題を一つずつ解決していけばちゃんと生活できるから安心してね!
解決方法はそれぞれ紹介しているから、一緒に頑張ろうね!
転職が不安な人
転職が不安な人は、まず転職エージェントに登録しよう!
- 応募できる求人数が約9倍に増える
- 担当者がついて面接や書類の確認をしてもらえる
- 自分の適職が分かる
障害者雇用で転職する場合、まずは転職エージェントに登録することで選択肢が増えます。
また書類の添削や、面接対策、適職診断などができるため選考の通過率が高まります。
数ある障害者の転職エージェントの中でも、確かな実績があるオススメの1社です。
登録の段階ではじかれてしまう可能性が一番低いです。
登録は無料で5分ほどで完了できます。
優良企業に応募するために利用必須のサービスとなっています。
仕事が不安な人
仕事が不安な人は、まずは人間関係を形成しよう!
いつの時代でも退職理由のトップに入っているのが「人間関係」です。
逆にそれ以外の理由は、我慢できることがほとんどです。
なのでまずは人間関係の形成を頑張りましょう。
それだけで職場に出勤する時の心理的負荷はかなり下がります。
生活が不安な人
生活が心配な人は、お金の管理を覚えよう!
生活が不安定になる原因として、低賃金があります。
しかし、給料をあげるためにはある程度の勤続年数が必要だったり、スキルを身につける必要があります。
なので、まずは今日からでも始められるお金の管理をしっかりと把握しましょう。
生活費が下がるだけでも、安定感を得ることは可能です。
固定費を見直すことで、毎月数万円を節約することが可能です。
また、節約以外にも生活を安定させる方法もあるので、こちらもチェックしてみてください!
まとめ
障害者雇用が甘くない理由がよく分かったよ
障害者雇用は甘くないけど、不安にならなくても大丈夫!
ちゃんと一つずつ行動すれば、生活はよくなっていくよ
一緒に頑張ろうね!
問題はあっても、ちゃんと解決策はあるんだね!
障害者雇用で働く上で大切なことは、配慮をされた上でしっかり働くということです。
そのために、問題点を解決できる大きさまで細かく分類していくことが大切です。
一つ一つ解決していけば、生活は必ず改善していきます。
また、なにか悩み事があれば周りの人に頼ってください
カウンセラーさんや主治医の先生、信頼できる知人など
一人で頑張らなくて大丈夫です
大切なことは自分に優しく続けていくことです
当ブログではこの他にもさまざまな障害者雇用の情報を発信しています。
一緒に頑張りましょう!
>>【保存版】障害者雇用の転職を完全解説している記事はこちら