面接官って結局なにを見て合否をきめているのかな?
こんな疑問を解決します。
こんにちは
ねこねこもちです
障害者雇用で転職し、東証一部で経理を担当しています。
今回は面接官の心理や、それを知ったうえでの具体的な対策を紹介します!
- 面接がうまくいかない
- 面接でなにを頑張ればいいのか分からない
- 通過するための採用基準がしりたい
- 面接官は合理的判断ができない
- 面接で通過するための行動ポイント
- 面接官は嘘を見抜けない
【結論】面接官は嘘を見抜けない
面接官は面接のプロだから、どんな嘘でも見抜いてしまうって聞いたけど、どうなんだろう?
結論からいうと「面接官は嘘を見抜くことはできません」
面接官の真実
こんな話を聞いたことはありませんか?
面接で嘘をついたら分かるよ。面接のプロですから!
採用基準は総合的な判断ですよ
実はこれ⋯⋯、間違いなんです
面接官が嘘を見抜けない理由
社会心理学者が「どれだけ人は嘘を見抜けるのか?」という実験を行ったところ、結果約50%だったそうです。
つまりコインの裏表を当てるのと同じ確率でした。
面接官、つまり人間は嘘を見抜けません。
面接官が総合的に判断できない理由
人間は「相手の能力の全てを認知し、合理的に評価すること」は不可能です。
それでももし「自分は公平に判断している」と言い張る人事担当者がいらっしゃる場合は、残念ながらそれは勘違いです。
では、「公平に判断している」と考えている面接官が本当は一体どこで採用の判断をしているかというと、
それは「好感度」です。
相手に与える「好感度」はある程度こちらでコントロールすることができます。
面接官の採用ポイント
結論:面接官は合理的判断をしていない
結論からいきますと、面接官は合理的な判断はできません。
これは一般企業のサラリーマンだけではなく、人間が総合的な観点から一人の人間を正しく評価することができないからです。
評価基準が偏っているということです
結局、第一印象で決めてしまっている
実際に「好感度」がどの時点で決まるかというと、第一印象で決まります。
一度与えた第一印象は、30〜60分の面接で覆すことは不可能です。
面接では第一印象をよくすることに全力を出しましょう
具体的な面接対策
印象(好感度)を高めるための心理テクニック
ハロー効果
人間は「なにか突出した一つのこと」があると、その他の能力も高いだろうと判断します。
これを心理学で「ハロー効果」といいます。
なので、面接では自分のアピールするポイントは様々な種類を語らずとも、なにか一つの突出した能力を伝えるだけで他の能力も高いと面接官は認識します。
たくさんアピールする必要はありません
目を見て話す
人の目を見て話す人間は、それだけで知能が高く見られます。
なので話すときは面接官の目を見て話しましょう。
- ずっと見るのも失礼なので、たまには視線をそらす必要もあり。その場合は、相手が視線をそらしてから。
- 目を見て話すのが苦手な人は「眉毛の間をみる」or「相手の瞬きをカウントする」でOK
目を見るだけで評価が高くなります
小さな恩を感じてもらう
心理学で「返報性の原理」というものがあります。
人は相手になにかしてもらった(恩を感じた)とき、相手になにかを返さなければという心理が働きます。
面接中に何かすることは難しいですが、面接までの段階で何か相手の役に立てることがないか、常に意識して行動に移しましょう。
小さなことで大丈夫です。どんどん恩を売りましょう
類似性をつかう
人は自分と似ている相手に対して好印象をもちます。
これは運の要素が強いですが、知っておいて損はないテクニックです。
- 出身地が同じ
- 趣味が同じ
- 持ち物が同じ
- 好きなものが同じ
喋り方や身につけているものでも、その人の個性はでます。同じものが見つかりそうな場合は、共通の部分をアピールするのも好感度UPのチャンスです。
筋肉のつき方や部分的な日焼けなどで、趣味を予想することも可能です。
(占い師が使うコールドリーディングというテクニックです)
印象(好感度)を高めるトークスキル
はじめはポジティブに
心理学で「初頭効果」というものがあります。
最初に与えた印象が後の印象にも影響を与えるというものです。
面接の最初に明るい話題をもってくることで、最初に「明るい」という印象を面接官に持ってもらうことができます。
面接の最初はできるだけ明るいポジティブな話題から喋り始めるのがオススメです。
大きな声でハキハキと
大きな声でテンポよく話す人は好印象をもたれます。
しかし、人と話すことが苦手な方は多いと思います。
その場合に有効な練習方法は「自分の話し方を録音して聞いてみること」です。
- スマホのカメラ(動画)機能を使って、自分の喋り方を録音(撮影)する
- 面接でよく聞かれる質問を5〜10ほど用意しておき、自分で質問して自分で答えていく
- そのときの回答時間は1〜2分ほどでまとめる
- 録音したものを再生して自分の喋り方を直していく
シンプルですが一番効果が出やすい方法です。初めは自分の声を聞くことに慣れていないので変な感じがしますが、練習を重ねることで慣れてくるので大丈夫です。
この練習を繰り返すことで自信がつき、本番でも冷静に話すことができ、好印象をもってもらえます。
早く返事をすれば信憑性が高まる
テンポよくハキハキと話せば信憑性が生まれます。
これは人間は質問に対して返答に時間がかかった場合、嘘をついているのでは?と疑う性質によるものです。
面接官からの質問に対してはできるだけ早く返すことで話す内容の信憑性が増します。
面接官の話を最後まで聞いてから回答するようにしましょう。被せ気味で話し始めてしまうと「話を聞いてくれない」という印象をもたれてしまいます。
笑顔で話す
面接官と会っている間は、できるだけ笑顔でいましょう。
面接の場だけでなく、面接会場の最寄駅からにこやかな表情でいるくらいで丁度良いです。
笑顔には「感染効果」があり、人は笑顔でいる人と同じ空間にいるだけで自分も笑顔になります。
また「楽しいから笑顔になる」だけでなく「笑顔でいるから楽しいと感じる」ので、笑顔でいるだけで相手に好印象をもってもらえます。
笑顔を作るときは、目と口角を意識してください
話の内容は重要ではない
実は面接の合否には話す内容はさほど重要ではありません。
重要なのは内容よりも話し方です。
面接で話した内容を全て正確に覚えることができる面接官はいないでしょう。
では何を覚えて比べるかというと、最終的な判断は「好感度」です。
人間は「話す内容」はあまり覚えていませんが、「その人と話していて楽しかったか」は覚えています。
話す内容は必要最低限のレベルでまとまっていればOKです。
本当に力をいれるべきポイントは「楽しく面接ができたか」です。
楽しい会話で場を盛り上げましょう
面接での緊張対策
緊張をコントロールする方法
面接で緊張しないようにするのは、現実的には無理です。
では、どうするかというと上手な緊張の方法を知っておくことが大切です。
上手に緊張する方法①
とある研究結果によると「緊張していることは意外と相手には伝わっていない」そうです。
そしてこの「相手には意外とバレない」という知識を知っておくだけで、相手に緊張が伝わることが減ったそうです。
緊張するのは当たり前なので、緊張しても大丈夫です。
要は緊張感が相手に伝わらなければいいわけです。
なので「意外と緊張していることは伝わっていない」という知識をもって面接に挑みましょう!
上手に緊張する方法②
緊張すると手先が震えますよね。
でも手先が震えることは当たり前なのです。
「大事な勝負所なので、体がフルパワーを出そうとしている」「その結果、エネルギーがあまりすぎて手先が震えてしまっている」と考えてみてはいかがでしょうか?
すると「怖いから緊張している」ではなく「力を最大限に発揮する準備ができている」と心を準備することができます。
人前で上手に話す練習方法
上記で「ボイスレコーダーで撮って練習してみましょう」と記載しました。
それでも緊張してしまう場合は、「実際に人前で話す」という練習をしてください。
面接の場合は、面接官が複数人いることが多いので、面接官役の人を2〜3名集められるとなお良いです。
面接官役は、家族や親しい友達などにお願いしてみましょう。
転職エージェントでも模擬面接はできますので、担当者に相談してみるのもありです。
【実録取材】上司に直接聞いてみました!
実際に上司に「なぜ僕を採用してくれたんですか?」と取材してみました!
今回はあくまで僕が採用されたときの判断基準なので、あくまで参考程度にしていただければと思います!
総務担当者のAさん(一次面接)
一番最初に面接をしてくれた方です。
職歴とスキルをまず見ました。
そのあとは弊社で障害の配慮が十分可能か判断しました。
あと面接のときすごくニコニコしていて「絶対いい子!」って思ったので!笑
笑顔が大切ということですね^^
このときの取得資格は以下の3点です。
- 日商簿記2級
- ビジネス実務マナー検定2級
- MOS(Excel)
経理課長のBさん(二次面接)
実際に僕の下で働いてもらうので、自分の部下として職場に合うかを判断していました。
経理職は未経験ということでしたが、自身で簿記の資格をとるなど前向きな姿勢も評価できました。
病気の配慮が可能かも考えました。
あとニコニコしていたので指示を素直に聞いてくれそうだなと思いました笑
直属の上司で関係性が良いので、かなりぶっちゃけた話を聞くことができました。
配属予定の上司としては「部下として扱いやすいか」が重要だったそうです(もちろん人によりますが)
あと病気の説明が分かりやすく、イメージしやすかったのもポイントが高かったとのことです。
管理部長のCさん(最終面接)
基本的には係長の直属の部下となるため、係長の意見を尊重しました。
未経験でしたが資格を自分で取得する前向きな姿勢が好印象でした。
新しいことを学び続ける必要があるため、自己学習の習慣があるのがよかったです。
柔らかい雰囲気があり、人柄の良さを感じました。
部長のCさんはいつも「とても素直な良い子」と僕のことを評価してくださっています。
部長の立場的に多くの方と関わるので、第一印象はとくに残るようです。
番外編:人事で一番偉いDさん
人事で一番偉いDさん
実はこの方は面接官としてではなく、面接会場の案内係をされていて、面接にきた応募者とラフな会話をされていました。
なので、あとから人事のトップの方だと知りました。
ねこねこもちさんはね〜
めっちゃ良い子よ!いつもニコニコしてるし!
あとね、オレが学生時代住んでたところと実家が近かったから話ができて楽しかった!
とにかくいい子!オレの一押し!
人は同じ特徴がある人には好意をもちます。この効果を「類似性」といいます。
例えば
- 出身地が同じ
- 趣味が同じ
- 悩みが同じ
などです。
今回はたまたま出身地の話となり、Dさんが学生時代に過ごしたところと実家が近いことで「類似性」の効果が得られて好感度を高めることができました。
取材まとめ
面接で話す内容というよりは、面接のときの第一印象の好感度が高かったようです。
もちろん話す内容を疎かにしてよいというわけではありませんが、実際には内容よりも印象や好感度を高めるほうに力を注いだほうが良いという結果でした。
まとめ
- 面接官は嘘を見抜けない
- 面接官は合理的判断ができない
- 面接官は好感度で決めている
面接では、相手に与える印象を意識すればOK