障害者雇用で最後の壁となるのが「面接」です。
障害者雇用で書類選考が通るようになってきたけれど、最後の面接がどうしても突破できない⋯。
もしかしてですけど、
一般雇用のときと同じ面接対策をしていませんか?
えっ?!
実は⋯⋯
一般雇用と障害者雇用では面接を合格するためのテクニックが若干違います。
今回は転職活動の最後の鬼門
個人面接の突破方法について書いていきたいと思います。
書類審査は通るようになってきたけど、個人面接がどうしてもうまくいかない〜
なにか自分のやりかたが間違っているのだろうか⋯。面接ではどこに注意していけばいいのかな?
どうしても面接で止まってしまう。
1%でも合格の確率をあげたい!!
今回は、最後の壁である面接の突破方法の全てを解説していきます!
ここが転職活動の最後の壁です!
ここまで頑張ってきたあなたなら
絶対に内定をとれます!
一緒に頑張りましょう!
個人面接
基本的に障害者雇用での転職活動では個人面接となります。
- 回数は2~3回
- 時間は20分〜60分
- 面接官は1〜4人
面接官が知りたいことを知ろう
面接官が面接で知りたいことは大きくわけて2点です。
- 長く働いてくれるか
- 利益を生み出せるか
僕たち応募者は「長く働ける根拠」と「どのようにして会社に貢献できるのか」を面接で伝えて納得してもらうことが目的となります。
長く働ける根拠
一人の採用にかかる費用はだいたい数百万です。
エージェント経由の場合は、もっと経費がかかります。
これだけ時間とお金をかけたのに、内定者がすぐに退職すると大損になります。
人間は得することよりも損しないことを好む傾向があるので
「得しますよ」と推すよりも
「損しませんよ」と推すほうが心理学的には正しいアピール方法となります。
ここで提示するべきは
「長く働ける根拠」の提示が必要となってきます。
だいたいの会社は即戦力だとしても、社員にかかったコストを回収できるのは約3年はかかるといわれています。
なので、3年以内に辞められたら会社は損してしまいます。
根拠の例ですが
例えば長期的なプランを話すのも一つの方法です。
「入社してやりたいこと」のイメージが5年後10年後とあるのなら
短期的な目線でしか話せない応募者よりも面接官は安心できますよね。
その他にも「転職は今回最後にしようと考えています」などもよく使われていますね。
【長く働ける根拠を示そう】
- 困難にぶつかったときの解決方法
- 5年後10年後の自己イメージ
- 病気と勤務のバランス
- なぜこの会社で働きたいのか
どのようにして会社に貢献できるのか
「会社に貢献できます」と話せる根拠は過去の実績からです。
可能なかぎり数字を用いて具体的に実績を伝えましょう。
数字には不思議な力があって「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字をつかう」という名言があるほどです。
つまり、人間はよっぽど注意深くないと数字を信じてしまうのです。
また資格なども心理学の社会的証明の効果が働くのでアピールするべきです。
例えば「独学で会計士を合格しました」と言われると、超難関資格を保有しているから「この人は努力できる人だ」「有能に違いない」といった印象を持ちませんか?
みんなに認められているものは、面接官の心にももちろん響きます。
たださすがに会計士は難しすぎるので、簿記2級なども十分社会的証明のアピールできます。
というのも面接をする立場の人間は少なからず数字を読む立場にいるからですね。
その数字(PL・BS表)読めますよ、作れますよ、とアピールできるので強いんです。
「簿記2級は簡単だ〜」という声がネットでちらほら見かけますが「簡単!」というほど簡単なわけではなく、勉強をしないと絶対受からないです。(社会人でもとっていない人は多いです。
「簿記2級は難しい」「数字は苦手」という方は3級でももちろんOKです!
その他にもMOSなどの資格もあります。
なのでもしも「何も実績がない」と困っている方は
事務職オススメの資格を就活しながら取得していくことをオススメします。
資格を取得したときの工夫なども面接でアピールできる材料になります。新しいことにチャレンジするときの考え方や向き合い方を知ってもらうことができるからです。
【貢献できる根拠を示そう】
- 客観的な証拠を示す
- 実績を数字をつかって話す
- 資格を取得したときの話
- 新しいことを学び続ける姿勢
- なぜこの会社だったら自分は貢献できるのか
面接を突破する合格基準は好感度
面接官は応募者を総合的に平等に評価することはできません。
また面接官は「嘘を見抜くことができません」
では、総合的に比較もできず、嘘も見抜けないとすれば最終的に合否をわける基準はどこか
それは「好感度」です。
面接官は最終的に「好感度」で合否を決めています
病気のことを説明しよう
一般雇用と障害者雇用の一番大きな違いであり、
面接で最重要ポイント
病気に関しての説明は絶対に必要です。
そのためにはまず自分自身が病気と向き合う必要があります。
そのためにも病気の説明書を作成しましょう。
それを履歴書や職務経歴書と一緒に送付して事前に準備しておきましょう。
面接官はこの病気の説明書をしっかりと読み込んで面接をしてくれるので、できるだけ事前に準備をして当日の負担を軽減しておきましょう。
【病気の説明をしよう】
- 提出書類と一緒に病気の詳細や配慮してほしいことを提示しよう
- 面接でも口頭で説明しよう
- 面接官の不安を払拭しよう
- 「この症状だったら自社で配慮ができる」と面接官に感じてもらおう
同席サポートをしてもらう
ハローワークなどの担当者の方と一緒に面接を受けることも可能です。
- 一人ではどうしても緊張しすぎてしまう。
- 一緒にいてもらえると病気の説明が上手にできる
- 心理的負荷が低くなる
このようなメリットがあるので、同席サポートも選択肢の一つとして考えていきましょう!
1%でも合格率をあげるダメ押し心理テクニック
1%の差で人生が変わることがあります。
知っていればよかった!と思う前にここで心理術を簡単にチェックしていきましょう!
好意性
身も蓋もない話になりますが、人は見た目が9割です。
身嗜みをきっちり整えましょう。
外見を整える理由の詳細についてはこちら↓
一貫性の原理
人は一貫性があるものを信用します。
面接では嘘をついて自分をよく見せようとすると、この一貫性が崩れてしまい信用がなくなってしまいます。
必ず「正直でいること」を常に意識して面接に挑みましょう。
返報生の原理
人は何か他人から与えてもらったとき、何かを返さないといけないと思い込みます。
言い方が悪いですが、本当になんでもいいので面接官に恩を与えてみましょう。
どんなものでも返報性の原理は働きます。
親近効果
初頭効果と対になっている「親近効果」
ざっくり説明すると、自分以外にも面接を進めている人が3人以上いる場合は、面接の希望日を一番後ろの日にしましょう。
親近効果が働いて、印象がよくなります。
面接は受ける順番も重要になっていきます。
第一印象
面接は第一印象で全てが決まります。
特に最初の3秒は非常に重要となります。
なので絶対に笑顔で入室しましょう!
自宅では鏡の前で笑顔の練習をしましょう。
歯が見える笑顔が相手に好印象を与えます。
面接の練習をする
面接の練習をしましょう。
本番は緊張してしまうものです。それが普通だからです。だからこそ、面接の練習をたくさんしましょう。
面接の練習をたくさんすると以下のメリットがあります。
次に具体的な練習方法の紹介です。
スマホの録音機能を使って自分の面接を録音する。
転職エージェントで面接の練習をする。
就労支援で面接の練習をする。
スマホの録音機能を使って練習する
スマホの録音機能を使って練習する具体的な方法を紹介します。
まず、録音アプリをダウンロードします。
そして、「自己紹介」「自己PR」「志望動機」「病気の説明」など聞かれそうな質問を一通り用意して、実際に自分が話している声を録音して再生しましょう。
そのときに注意するべきことは以下の内容です。
- 聞き取りやすい声で話せているか
- 「あっ」「えーと」などが入っていないか
- 思い出そうとして変な間がないか
- 早すぎないか遅すぎないか
- 内容がシンプルにまとまっているか
初めは「自分の声ってこんなかんじなんだ⋯」というショックを受けるかもしれません(あるあるです)
そのうえ、自分が思っていたよりもグダグタでショックを受けるかもしれません(これもあるあるです)
それでも大丈夫です。練習すれば必ずうまくなっていきます。実力がついてきます。
「人前での発表で緊張する(うまくいかない)理由は、実はその人があがり症というわけではなく能力が足りていないから」という説もあります。
もちろん一概にはいえません。あがり症の人もいます。
ただ、ここで僕が言いたいことは「練習をして実力をつけることの大切さ」です。
僕も人前で話すと涙が出てしまうほど緊張体質ですが、この録音練習を繰り返すと自分でもビックリするくらい面接が上手になります。
騙されたと思って一度試してみてください。
無料で家で始められる点も良いです。
上達のコツは自分の理想とする面接の受け答えをいつも頭にイメージしながら練習することです。
慣れてきたら質問の内容を意地悪にしてみるのもありです。
エージェント・転職支援のサービスを使う
転職エージェント、就労支援では面接の練習ができます。
録音練習である程度慣れてきたら、実戦形式の面接の練習をしてみましょう。
そのときに面接官からみた自分の印象や、何を直せばいいか、もっとこうしたほうがいいという箇所などを教えてもらい、それをまた練習しましょう。
たくさん練習をすればするほど、面接は上手になります。
自分の意見をハッキリと伝える
自分の希望はハッキリと伝えましょう。
これは応募側と募集側のミスマッチを防ぐためです。
特に病気で配慮してもらいたいことは必ず伝えてましょう。
「病気の配慮をこちらから求めるなんて図々しいと思われたらどうしよう」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、自分が求めている配慮の希望を伝えず内定を獲得したとして、いざ働き出すと続かないなんてことはあってはなりません。
内定をとることはもちろん大切ですが、
一番大切なことは、あなたが安心して働き続けられることです。
このブログを読んでいただいている方には社会人になって劣悪な職場環境によって発病された方もいらっしゃると思います。
内定獲得を焦るあまり、あなたにまた同じ苦しい思いをしてほしくないのです。
世の中には嘘みたいな劣悪な職場環境もあるのと同時に、嘘みたいに安心して働ける職場もあります。
ここまで頑張ってきたあなたなら、必ず巡り会えます。
ただ、どうしても面接だったらどこまでがNGか分かりづらいですよね。
その場合は内定を取得したあと人事に改めてメールなどで確認することも可能です。
また、内定をもらったからといって絶対に就職しないといけないことはありません。
一番良い方法は面接のときにハッキリとこちらの意見を伝えることですが、それが難しい場合は内定をもらってから確認しても大丈夫です。
- 面接では自分の意見をハッキリと伝えてお互いのミスマッチを防ぐ
- 面接でどうしても確認しづらい場合は、内定後に人事に改めて確認するのもOK
- 安心して働ける職場はある
- 一番大切なことは「あなたが安心して働けること」
まとめ
- 障害者雇用の面接はほぼ個人面接
- 「長く働ける根拠」「会社に貢献できる根拠」を伝える
- 「好感度」で合否が決まることを意識する
- 病気の説明をする
- 心理術で合格率をあげる
- 面接の練習をしっかりとする
- 自分の意見を伝えてミスマッチを防ぐ
今回も重要な点は「面接官の気持ちを考える」「事前に準備する」ことが大切となります。
面接官が知りたい情報をしっかりと伝えて、内定を目指しましょう!
- 録音アプリをつかう
- 転職エージェントで面接練習する
- 就労支援で面接練習する
転職エージェントや就労支援では実際の面接形式で練習ができるのでオススメです。
大事な面接の前に登録して面接の練習をしっかりしておきましょう。
参考文献
今回の記事を作成するうえで参考にした書籍を紹介します。
この記事は様々な書籍や人から教えてしただいたノウハウを元に、自分の解釈を加えて作成しております。
ロジカル面接
主に新卒用の書籍ですが、「面接を論理的に紐解く」という趣旨の内容です。
面接を戦略的に攻略するために必須の一冊です。
影響力の武器
心理学を学べる書籍です。
この一冊で「人が承諾する心理」を学ぶことができます。
面接を心理学の面で攻略するために必須の一冊です。
また入社してからも困ったときに役立つ書籍となります。
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人は他人のことをどのように評価するのかが詳しく書かれている書籍です。
入社してからも役に立つ情報がたくさん載っています。