自分と実力が変わらないのに、なんであの人だけ評価されるんだろう⋯?
と思ったことはありませんか?
実はそれ、「錯覚資産」を利用しているのかもしれません。
錯覚資産とは書籍【人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】で紹介されている「思考の錯覚」のことです。
今回は「錯覚資産」について書かれている書籍【人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】を解説・要約をしていきたいと思います。
タイトル:人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
著者:ふろむだ
出版:ダイヤモンド社
- 筆者のふろむださんは複数の企業を創業。そのうちの一社は上場。
- 有名本の監訳・翻訳・執筆。
- 海外講演など多岐に渡る活動
錯覚資産とは
何か一つ秀でたものがあれば、「この人はきっと優秀だろう」と脳は錯覚します。
書籍ではこの思考の錯覚から享受できるメリットを「錯覚資産」と呼んでいます。
人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は、一種の資産として機能する
(引用:人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている より)
ちなみに錯覚資産は著者のふろむださんの造語です。
どういった錯覚がいいの?
- 他人があなたに抱く思考の錯覚
- その錯覚があなたにとって都合の良いもの
上記の2点に当てはまる錯覚が良い「錯覚資産」となります。
イメージしやすいように、ここでは「副業で成果が出て錯覚資産を増やしていく例」を紹介します。
例:副業における錯覚資産とは
実は副業成功にも運の要素があります。
タイミングだったり、適性だったりです。
一つの副業が成功したからといって、その人が未経験の他の副業でも成功するかはやってみないと分かりません(新しい分野に精通した知識やスキルがないため)
しかし、一つの副業に成功した人が他の分野でチャレンジするといったら、なんだか成功しそうな気がしませんか?
これが錯覚資産です。
錯覚資産を実際に増やしてみよう
次に「錯覚資産」が増えていく流れを解説します。
例えばあなたがいくつかの副業にチャレンジして、そのうちの一つで月100万の収益が出せたとしましょう。
これをSNSなどで報告するとどうなるのか。
おそらくフォロワーは今より増えますし、発言は注目されるでしょう。
有名インフルエンサーとの交流もできるかもしれませんし、その結果ますます勢いを増します。
しかし、SNSでインフルエンサーと話したからといって、あなたの仕事の能力値が上がるわけではないですよね(インフルエンサーと話したことがあるという事実が増えるだけで仕事の能力値が高まったわけではない)
でも周りは「インフルエンサーと絡んでいるからすごい人だ」ときっと思います。
これが自分にとって都合の良い錯覚です。
そしてこの都合のよい錯覚がたくさんある状態を「錯覚資産」といいます。
知らずに受けている錯覚資産の例
次に、あなたが知らないまま受けたことがありそうな錯覚資産の例をいくつか紹介します。
- 立派な役職がある人の意見が通りやすい(本当に正しいかは謎)
- 過去に全国大会優勝などの結果を残している新人が期待される(過去に業務経験がないのに、仕事もできると思ってしまう)
- 私服よりスーツを着ている人の意見が正しいと感じられる(服装と能力は関係がない)
- タレントがSNSで商品を紹介していたらほしくなる(その商品のスペックはしらない)
いやでも、自分は錯覚の評価なんてしてないよ
実はそう言っている人ほど他人に錯覚の評価をしてしまっています。
それにもかかわらず本当にみんな公平な評価をしていると思っているのです。
これは嘘をついているというわけではなく、本当にそう思っているのです。
これには脳のカラクリがあります。
人間の脳は一貫性を好むという傾向があります。
つまり、脳が無意識に評価を書き換えているのです。
なので、錯覚資産を認知していない人はほぼこの無意識の書き換えに気づけないというわけです。(認識するためには、「脳は勝手に評価を書き換えるという事実を知ることが必要なため)
まとめ
世の中は「実力主義」と言われていますが、実は脳が勘違いしてしまう「錯覚資産」による評価の方が大きいという衝撃の内容。
また書籍ではさらにこの錯覚資産を深掘りをしています。
- どういった場面でより効果を発揮するのか
- 運ゲー運を運用して勝つ方法
- 錯覚資産を用いないことで生じる人生において発生する重大な損について
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