グループディスカッションには必勝法がある⋯!
今回はグループディスカッションの通過方法を解説していきます!
管理人のねこねこもちです。
ブラック企業から転職、現在は東証一部上場企業の経理を担当しています。
グループディスカッションの他にも様々な面接対策や履歴書などのコツも記事にまとめています。
この記事ではグループディスカッションの必勝法を論理的な思考と具体的な最適解を解説していきます!
・グループディスカッションを通過できない
・みんなの中でうまく意見がいえない
・緊張で何を話せばいいのか分からなくなる
・グループディスカッションの通過方法
・受かるための具体的な行動パターン
どんなお題にも対応できる
毎回お題が変わるグループディスカッションは非常に厄介ですよね。
みんなの前で自分の考えを発表するのも不安でいっぱいです。
しかし、今回は
「どんなお題のグループディスカッションでも使える必殺テクニック」を紹介します。
役職にはつかないで合格する
グループディスカッションには以下の役職が存在します。
・リーダー(司会進行)
・書記
・タイムキーパー
・役職なし
グループディスカッション攻略の際の最適解は
「役職なし」
これが答えとなります。
なぜ「役職なし」が最適解なのか
まず、大前提として「役職は損しかない」ということです。
そもそも何故、めんどくさい仕事が増える役職にわざわざ就きたがるかというと答えは一つです。
「役職につけば、通過率があがる」
多くの人がそう勘違いしているからです。
でも実際は全く関係ありません。
それもそのはず。
役職に就いたくらいでグループディスカッションを通過できるとすれば、これはただの椅子取りゲーム。
ただの椅子取りゲームがしたいのなら、椅子取りゲームをすればいいだけの話。グループディスカッションをする意味がありません。
なので、余計な仕事が増えない「役職なし」が最適解なのです。
しかし、役職をみんながやりたがらないグループも存在するでしょう。そのときは「みんながやらないなら、僕がやります」と言って役をしましょう。
ちなみに「書記」は一番の地雷役職なので、絶対に就いてはいけません。
役なしで役職の動きをする【ゲインロス効果】
なぜ「役職なし」が最適解なのか。
それはこれから解説する「必勝パターン」を構築するときに、面接官によりインパクトを与えることができるからです。
例えば、司会進行の役職者がグループをまとめていくとします。
これ、当たり前ですよね?
しかし、もしも役職なしの人物がたったの一言で場をコントロールすることができたら?
それは面接官の印象に残ることでしょう。
これを
心理学でいう「ゲインロス効果」
といいます。
簡潔に説明すると、ギャップのインパクトにより好印象を相手に抱く現象である。
つまり、「役職に就かず積極性があまりないという第一印象」を面接官に与えたあと、場をコントロールすることでその第一印象を良い方向に上書きします。
そのギャップを与えることこそがアピールなのです。
この必勝法の目的
あえて「役職なし」を最初に選択することでゲインロス効果を狙う。
というところが今回の戦略の目的となります。
しかし、そんなにうまいこといくものなのでしょうか?
例えば、司会進行が超優秀だったり、タイムキーパーが時間ピッタリに几帳面な性格をしていたり、書記が完璧に一言一句書き残していたら
役職なしが入る隙がない⋯と思いますよね?
しかし、隙はあります。
この作戦は「役職についてしまっている」からこそ生じる行動パターンの隙をつきます。
実際のグループディスカッションを例題に解説
それでは実際にグループディスカッションを設定して解説していきましょう。
お題「新聞は100年後、読まれているのか?」
今回のお題は「新聞は100年後、読まれているのか?」です。
その他の設定は以下にまとめました。
・制限時間は30分
・面接官3人
・最後に発表をする
・グループは6人
【役職者内訳】
・司会進行1名
・書記1名
・タイムキーパー1名
・役職なし3名
上記の説明を受けたあと、面接官による開始の合図がありました。
それでは、グループディスカッションを開始してください!
制限時間は30分です。
進行方法は自由です。最後にまとめの発表をお願いします。
グループディスカッションをスタートします。
まずは役職決めです。
役職にはつかない
役職ですが、私が司会進行してもよろしいでしょうか?
チーターさんが開口一番に司会進行の役職をとりにきました。
こういう人がいると非常に助かりますね。実際のグループディスカッションでも司会進行を取りたがる人はよく見かけます。
他にやりたい人もいなかったのですんなり決まりました。
それでは、私は書記がやりたいです。
じゃあ、私はタイムキーパーをしますね。
よろしくおねがいします
よろしくお願いします
よろしくお願いします
・司会進行 チーターさん
・書記 ウサギさん
・タイムキーパー ゾウさん
無事、役職が決まったのでいよいよ話し合いが始まります。
時間の配分は、最後の5分になったらそのタイミングで出ている意見をまとめて結論を出したいと思います。
よろしくお願いします。
「前提条件とゴールを決めませんか?」
それでは、まずは平等にみなさんの意見を聞きたいと思います。右回りに発言していきましょう!
優秀な司会進行ほど、必ず最初にこの発言をします。
なぜなら司会進行は「最初はとりあえず皆に平等に発言権を与えておく必要がある」からです。
そこが司会進行役の弱点です。
みんなで発言するのは賛成ですが、その前に一つだけいいですか?
発言の前に「前提条件とゴール」を決めましょう。みんなの認識がバラバラのまま、各自発言をしてしまうと意見がまとまらなくなります。
「前提条件」と「ゴール」を決める。
この発言が決まれば、グループディスカッションはほぼ勝ち確と考えてOKです。
なぜなら役なしが司会進行の役を食ったからです。
前提条件とは、お題の単語の意味を明確にしていくことです。
例えば今回のお題「新聞は100年後、読まれているのか?」の場合、「新聞」「読まれているのか」の前提条件(定義)を決める必要があります。
まず、新聞ですがこれは「紙の新聞」「電子の新聞」などに分けられますね。今回の場合は「紙の新聞」で定義を決めてよろしいでしょうか?
そうですね。紙の新聞でお願いします。
では次に「読まれている」の定義ですが、「紙の新聞として販売されている」ということでよろしいでしょうか?
他にどんな状態がありますか?
例えば「販売は終了しているが資料として残っている」「海外では販売しているが、日本では販売が終了している」など考えられます。
それだったら「日本で販売はされているのか?」が今回の場合は相応しいと思います
そうですね。では前提条件は「紙の新聞は100年後、日本で販売されているのか」でいきましょう!
次にゴールを決めたいと思います。今回の場合は「100年後の日本で、紙の新聞紙が販売されている、もしくは読まれていないと何故いえるのか?」となりますね。
この根拠について皆さんでディスカッションしていきましょう!
前提条件を決めることは、一見すると時間をロスしているように思えますが、一番最初のタイミングで「定義」を決めておかないと意見が散らばりすぎて、最後の結論を出す際にまとまらない場合があります。
最初にゴールを決める。今回の場合は「読まれている、もしくは読まれていないの根拠」という明確なゴールが決められたため、意見をまとめながらディスカッションを進行することができます。
それでは、先ほど決めた前提条件とゴールを元に、みなさんの意見を聞いていきたいと思います
5分前「そろそろまとめに入りましょう」
グループディスカッションが順調に進行していき、時間が残り5分のところまで近づいてきました。
このときタイムキーパーは腕時計をじっと見つめています。
それはなぜか。
「タイムキーパーの仕事は時間を正確に測り、皆に告げること」
だと勘違いしているからです。
タイムキーパーの仕事はそんなものではありません。
そんな目覚まし時計みたいな役だけで「役職」と名乗るのはおかしいと思いませんか?
タイムキーパーの本来の役割とは、
「時間を正確に測ることではなく、進行状況を正確に把握し、ディスカッションがうまくまとまるように時間配分を決める係」です。
今回のタイムキーパーであるゾウさんは、じっと腕時計の秒針を見つめています。
ぴったり残り5分になった瞬間、自分の役割を果たそうとしているからですね。
ここが隙です
残り5分のところではなく、
残り6分になったらこう言いましょう
そろそろ時間なので、まとめに入りませんか?
ここも残り6分を待っていたかのような素振りは見せず、あくまで自然に発言するのがベストです。
残り7分くらいに自分の意見を話し、そのまま「まとめに入りましょう」と発言すると自然ですね。
「タイムキーパーの仕事をとっているじゃないか」と思われるかもしれませんが、「残り5分のタイミングで時間を告げることしか役目を果たそうとしないタイムキーパーがそもそも職務放棄している」ので気にせず発言しましょう。
なぜなら、本来のタイムキーパーは残り5分に限らず時間配分について発言する機会を自由に与えられています。
そのうちの一つを発言されたから「自分の仕事を奪われた」と逆恨みするのは、根本的におかしい話なのです。
では、時間になりましたので発表をお願いします
はい、それでは発表します。私たちのグループでは〜
こうして無事にグループディスカッションが終了しました。
発言はたった二つだけで通過できる
今回のグループディスカッションの戦術はどんなお題でも対応できます。
なぜなら発言する内容が「前提条件とゴールを決めませんか?」「そろそろ時間なのでまとめに入りませんか?」だけだからです。
あとは適当にそれっぽい意見を話せば、3回以上は発言したことになります。
全体のバランスを見て、あまり発言しすぎることもよくないのでこれくらいで十分です。
最初に「前提条件とゴールをきめましょう」
最後に「そろそろまとめに入りましょう」
このポイントさえ抑えることができれば、グループディスカッションはほぼ通過できます。
もちろん面接に絶対はないので100%通過できるとは言い切れませんが、
それでも今回の戦略は「どんなお題であろうと場をコントロールできる、かつ、面接官に強烈な印象を与えることができる」ということができます。
グループディスカッションはその性質上、発言機会の奪い合いとなることが多いです。
いわば、発言権の陣取り合戦となり、自分の意見を通そうとします。
僕たちはその陣取り合戦の外側から、つまり誰も意識していない最重要ポジションを獲得するために動けばいいというわけです。
まとめ
今回の戦略についてまとめます。
・心理学の「ゲインロス効果」を狙う
・どんなお題でも確実に発言できる内容で発言権をとる
・役職にはつかない
・「前提条件とゴールを決めましょう」
・「そろそろまとめに入りませんか?」
仕事全般でもいえることですが
就活は事前の準備がすべて
面接やグループディスカッションは、その事前に準備したものを披露していくだけです。
言い換えれば、
事前に準備をしっかりしていないと勝てないのです。
それは今回のグループディスカッションでも同じと言えます。
「内定を獲得する」という目標を達成するために、できることが全てしていきましょう。
他の応募者もみんな見えない懐に自分だけの武器を仕込んでいます。
丸腰で競う展開にならないように準備していきましょうね。
読んでくださってありがとうございました。
あなたに良いご縁がありますように。